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乳房炎予防 シルキーディップの殺菌原理


みなさん、こんちにちは。

先週の投稿では「シルキーディップとは何なのか」ということについて
簡単に紹介させていただきました。

ここでは、シルキーディップの殺菌原理について
一問一答形式でお話していきます。


Q.シルキーディップは何で殺菌するの? 

A.遊離ヨウ素によって殺菌します。


Q.遊離ヨウ素って何?

A.ヨウ素原子Iが2つ結合している二原子ヨウ素です。
    シルキーディップに含まれる界面活性剤が
ヨウ素を包み込み(ヨウ素複合体)、ヨウ素を水に溶けやすくしています。
    このヨウ素複合体から二原子ヨウ素を離れ、
水中に溶出してきたものを遊離ヨウ素といいます。


Q.じゃあ遊離ヨウ素でどのように殺菌するの?

A.遊離ヨウ素が細菌表面の膜タンパクと反応して殺菌すると考えられています。



 基本的な殺菌原理についてお話してきましたが、ご理解できたでしょうか?

ここからは、殺菌原理を知ったうえで疑問に思うことを
いくつか取り上げてお話します。


Q.有効ヨウ素濃度が高ければ高いほど遊離ヨウ素が多くなるから、
殺菌作用も高くなるの?

A.そうではありません。
大学の微生物学専門の研究室にて殺菌試験をしてもらったところ、
黄色ブドウ球菌に対しては1~500倍肺炎桿菌に対しては1~2000倍まで
希釈しても菌を死滅させる効果があるとわかりました。




    また、ヨウ素系殺菌消毒剤ポピドンヨード液(有効ヨウ素濃度0.7%(原液))では、
遊離ヨウ素濃度が最大となることが報告されています。
 
 
Q.そこまで高い殺菌力があることはすごいことだけど、
安全性は大丈夫なの?

A.有効ヨウ素濃度が0.15%に設定されています。
この濃度は薬剤が乳汁へ移行しないことが調査済みであり、
乳頭にも優しい弱酸性です。    


Q.保証期間は決まっているの?
A.有効期間は3年と決められており、安定性にも優れています。


このように、シルキーディップは高い殺菌力があるだけでなく、
安全性・安定性の観点でも安心できると言えます!


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